2017年 09月 13日
歴史を振り返る
日本を「近代的封建国家」から「西欧型の帝国主義国家」に変貌させた明治維新は、「世界史上の大快挙」と言われるほどに評価されている。 しかしこの大革命の背景には、「徳川時代の日本は、世界的に見て貧しく、劣等な後進国であった」という批判的な定説が大前提となる。 来年「明治維新150年」を迎える日本でも、近代化を歓迎するお祝いムードや式典一色なのかと思いきやそうではではない。 ここにきて、明治維新に異議を唱え、旧幕府側にこそ正義があったとする書籍が相次いで刊行されている。原田伊織著『明治維新という過ち』を皮切りに、『明治維新という幻想』、『明治維新という名の洗脳』、『もう一つの幕末史』、『明治維新の正体』などといった書籍がさまざまな著者により刊行され、ベストセラーにもなっているほど。HARBOR BUSINESS Online より
江戸時代が本当に良かったかは江戸時代に存在した人しかわからない。また、明治維新がそんなに良くなかったのではないかということは何となくわかる気がする。長州藩は明治維新を得て結局日本の政治を牛耳った。天皇を担ぎ上げて貴族、華族を作り贅の限りを尽くした。平民は強制労働させられ、富国強兵のもと戦争へ駆り立てられた。この流れは今もって尚色濃く続いている。そして憲法改正、自衛隊の軍としての位置づけ。まさに明治回帰を目指しているとしか思えない。いつの時代でも格差、不公平はあるが江戸、明治、大正、昭和、平成と時代を経てもいずれも民主的とは言い難く頭がすり替わっただけである。